自律神経が乱れると不眠や頭痛、症状が酷いと動悸や息切れを起こすなど私生活に支障をきたします。
自律神経を整えるために現在注目されているのがヨガであり、適切に取り組むことで十分な効果を得ることができます。
そこで本記事では自律神経にヨガが有効である理由や、自律神経が整うヨガポーズを紹介します。
人気ヨガ講師のまりこ先生の動画も合わせて紹介するので、本記事を読み自律神経の改善に近づく生活習慣を送れるようにしましょう。
自律神経が乱れると身体に起こる不調とは?
・動悸や息切れ、発汗
・全身のだるさや頭痛
・食欲低下
・便秘や下痢
・めまいや不眠、不整脈
自律神経が乱れると身体的にも精神的にもネガティブな影響が生じます。
そもそも自律神経は、身体が活動モードの時に有利になる交感神経とリラックスモードの時に有利になる副交感神経から構成されており、自分で意識的にコントロールすることはできません。
自律神経は心臓や血管、消化器官、呼吸器官などの自律的な機能を調節する役割を持っていますが、乱れると不眠や疲労感、頭痛、肩こり、動悸や息切れ、胃痛や下痢、便秘などの消化器症状、イライラや不安などが症状として表れます。
ストレスや不規則な生活習慣、季節の変化、更年期障害などが原因となることが多く、特に20代に比べて60代になると自律神経の機能は約半分程度になるなど、年齢と共に自律神経の機能は低下します。
自律神経のバランスを整えるためには、ストレス解消や生活リズムの整え、物事の見方や考え方を変えることが大切で対処法の1つとして適度な運動と深い呼吸を行うヨガが有効とされているのです。
次にヨガが自律神経に効果的な理由を説明していきます。
ヨガはなぜ自律神経を整えるのに効果的なの?治った人の実例も紹介!
深い呼吸でリラックスできるため
深い呼吸を行うヨガでは副交感神経が有利に働き、自律神経が整いやすくなります。
ヨガの呼吸法は腹式呼吸や胸式呼吸、カパラバティ呼吸などの種類がありますが、多くの呼吸法が息を吸う時間より吐く時間を長く取るため、身体がリラックスしやすくなります。
そのため、ヨガの呼吸法を生活習慣にも取り入れることで自律神経が整いやすくなるのです。
ヨガの呼吸法は種類によって得られる効果も異なるので、それぞれの違いを知りたい方はこちらの記事を参考にしてください!
筋肉を動かすことで身体の緊張が取れるため
ヨガは全身の筋肉を満遍なく伸ばして動かすため、身体の緊張が取れやすくなります。
緊張が取れることで姿勢が本来あるべき状態に戻り、背中周りに集中している自律神経が調整しやすくなります。
また、首、肩、背中周りのヨガポーズを積極的に実践することで血流が促され、自律神経が正常に働く環境を作ることができるのです。
ヨガに取り組み自律神経失調症が治った人の体験談
実際にヨガに取り組んだことで自律神経失調症が治った、もしくは改善された人の体験談を紹介していきます。
◯改善前
・仕事も休めないし、どうにかしたいが医者も嫌だし、薬も飲みたくない
・仕事は表向き普通に振る舞い、仮の笑顔で過ごしているが、人がいないところでは、すごく暗くて、落ち込んだりしていた
◯改善後
・公園の木々や景色が、なんだか明るく見えて、とても希望に満ちて見えた気がした
・自分の内側に久しく感じたことのないポジティブなものを感じました
この方は異なるヨガスタジオでヨガを体験し、3件目の落ち着いた環境のヨガスタジオでヨガによる効果を感じ始めています。アーサナヨガに取り組み効果を得ているので、是非真似してみましょう。
◯改善前
・精神科入院中で双極性障害と摂食障害の治療中
・鬱状態
◯改善後
・時間をかけてゆっくり自分に優しく見つめ直すとスッと納得行く答えが見えてくる
・ココロを休ませてくれるものであり本当に気持ちいい
まりこ先生はYoutube登録者数100万人以上の人気ヨガ講師です。自律神経を整える動画を何本も投稿しているので、試しにやってみたい方は動画を参考に取り組んでみましょう。
寝る前におすすめ!自律神経を整えるヨガ
ここからは自律神経が整うヨガポーズを5つ紹介していきます。
猫のポーズ
猫のポーズは四つん這いになり背骨を中心とした背中や肩周りのストレッチをメインとするヨガポーズです。
肩こりや腰痛の緩和に効果的であり、自律神経を整える効果も期待できます。
①四つん這いになり、肩の真下に手首、腰の真下に膝をセット
②耳と肩の間の距離を離し、肘は伸ばしすぎず軽く緩める
③吐く息で顎を引きながら背中を丸める
④吸う息で視線を軽く上げ、胸を反らせる
キャット&カウ
キャット&カウは、四つん這いの状態から、背中を丸めたり反らせたりするポーズで「猫と牛のポーズ」とも呼ばれています。
腰を中心に動かさないことがポイントで背中を丸めたり反らせたり動作を行うことで、背骨付近の筋肉の緊張をとき自律神経が整うとされています。
①四つん這いになり肩の下に手があるようにする
②おヘソ、骨盤の下に膝があるようにする
③おヘソを軽く引き、背筋を伸ばす
④息を吐き背中を丸め腰を下に向ける
⑤④の状態の時、おへそに目線を向ける
⑥息を吸いながら、腰を上向きにして腰が痛くならない程度に背中を反らせる
⑤3-5呼吸行う
わしのポーズ
鷲のポーズは、立位のヨガポーズで両手と両足をクロスさせるヨガポーズです。
肩、肩甲骨まわりの筋肉がほぐれるため、自律神経を正しく機能させることに役立ちます。
①肩幅に足を開いて立つ
②ひざを少し曲げて、足を組むように左足を右足の上に重ねる
③両腕を前方に伸ばし床と平行にし、右腕を左腕の上にのせるようなイメージで腕をクロスさせる
④③の状態のまま、肘を90°に曲げて、右手の甲と左手の甲を合わせ手首をひねり、手のひらを合わせる
⑤④の状態を15〜30秒キープ
⑥左右入れ替える
合蹠のポーズ
合蹠のポーズは、座って両足の裏を合わせて、上体を前屈させるヨガポーズです。
股関節周りの筋肉がほぐれ、リンパの流れが良くなるため、疲れが溜まりやすい下半身の疲れを和らげることができるなど、自律神経の緩和以外にも効果があります。
①床に座り両膝を曲げる
②両足の裏を合わせ、両足の親指を掴みながら体に引き寄せる
③背筋を伸ばし両方の膝を揺らす
④揺れを止めて頭を上げて息を吸いながら背筋を伸ばす
⑤脚の親指を掴み息を吐きながら、腰が痛くならない程度に頭を前に倒しながら息を吐く
⑥状態をキープしながら深呼吸を繰り返す
⑤繰り返す
ガス抜きのポーズ
ガス抜きのポーズは、腸のぜん動運動を促すヨガポーズで便秘、腰痛の緩和、腸内環境の改善に役立ちます。
腰を丸めるヨガポーズはリラックス効果を促すともされており、自律神経を整える役割も果たします。
腰痛にも効くガス抜きのポーズはこちら!
①仰向けになる
②手を体の横に置き、両膝を立てる
③両膝を胸に近づけ、息を吸いながらお腹を膨らませる
※腰が痛くならない程度に胸を近づける
④息を吐きながら太ももを胸に抱き寄せる
⑤繰り返す
朝におすすめ!自律神経を整えるヨガ
魚のポーズ
魚のポーズは、胸を開いて呼吸を深めることで自律神経を整える効果があります。
安眠性も高いヨガポーズとしても知られているため、不眠や寝不足の方にもおすすめのヨガポーズです。
①仰向けになり、両脚を揃え、両足の親指同士をつける
②両手を体の横におき、手のひらを下に向ける
③両手をお尻の下に入れ、左右の肩、肩甲骨、肘を背骨に寄せる
④吐く息で手のひらと肘でマットを強く押し、両足の親指を前に伸ばしながら、胸の中心を天井方向に持ち上げて頭頂を床につける
⑤目線は鼻先で5回程度呼吸する
⑥繰り返す
チャイルドポーズ
チャイルドポーズは、「バーラ・アーサナ」とも呼ばれており腰や背中の筋肉をほぐし、血行を促進することで自律神経に良い効果をもたらします。
呼吸やヨガの基本的なポーズから学べるので、ヨガ初心者におすすめのポーズともされています。
デスクワークで腰が気になる方におすすめのヨガポーズです!
①マットの上に正座で座る
②息を吐きながら前屈して両腕を頭の上に伸ばしつつ、床におでこをくっつける
③②の状態をキープしたまま、30秒ほどゆっくりと呼吸を続ける
④30秒経過後、息を吸いながらゆっくりと起き上がる
太陽礼拝
太陽礼拝は、全身を使い複数のヨガポーズを連続して行います。
また、太陽礼拝は朝取り組むことが多く、太陽を浴びてヨガポーズをすることでセロトニンという「幸せホルモン」と呼ばれる物質が分泌されるため、こころの安らぎに大きな影響をもたらしてくれるのです。
①立った状態から始め両手を上に伸ばし、体を前に倒す
②片足を後ろに伸ばし膝を地面につけ両手を前に伸ばす
③体を持ち上げ、両手を上に伸ばし、①の状態に戻る
スフィンクスのポーズ
スフィンクスのポーズは、胸を開いて呼吸がラクにできるようになり、呼吸機能をアップさせる効果があります。
また、深呼吸をすることで心身ともにリラックスすることでストレス解消やホルモンバランスも正常に働くようになります。
①床やマットの上にうつ伏せ上体で寝転ぶ
②足は腰幅に開いて足の甲が床につくようにする
③肩の真下にひじをついたら、ひじから下を床について息を吸いながら上体をゆっくりと起こす
④繰り替えす
他にもヨガポーズを知りたい方はこちらの記事がおすすめです!
自律神経を整えるヨガのユーチューブ動画はまりこ先生がおすすめ
どのヨガポーズを取り組んだらいいのかわからない人はB-lifeのまりこ先生のYoutube動画がおすすめです。
動画の中に解説がついており、ヨガ初心者でも取り組みやすい内容となっています。
また、動画内で視聴者に向けてポジティブな発言をしているため、モチベーションを継続しながらヨガに取り組めます。
自律神経を整える動画も何本も投稿しているため、その中で今回は人気の動画4本を紹介します。
まずヨガ初心者におすすめの動画を紹介します!
「5時までに起きれるようになった」
7年以上自律神経調節障害に悩まされ9時頃にならないと一人で起きられなかったですが、5時までに起きれるようになりました
「自分を好きになった」
色々しんどくて辛い毎日ですが、少しでもこんな自分を許してあげようっていう気持ちになれました
ヨガ初心者でも十分効果を感じることができています。続いては景色も楽しみながらヨガに取り組みたい人におすすめの動画です!
こちらはフィリピンで撮影されたヨガポーズです。海の夕日を見ながら、落ち着いた音楽の中でヨガポーズに取り組むことが出来ます。
「涙が溢れた」
「過去でもなく未来でもない今の自分をありのまま優しく受け入れてあげましょう」の言葉を聞いた瞬間、涙が溢れました
「抗うつ薬も止めた」
うつが何をしても治らない時からいつも自律神経に効くヨガを中心にやらせてもらってます。今は抗うつ薬も止めることができました
日々の生活に悩みを持つ人に向けて、慰めの言葉を投げかけており、身も心も和らぐ動画です。続いては夜寝る前におすすめのヨガ動画です!
15分程度で取り組める夜ヨガです。1日の疲れを解消することで自律神経が整うだけでなく免疫力向上にも役立ちます!
「すごく落ち着きました」
自律神経が乱れていて寝れない日が多かったですが、やってみたらすごく落ち着きました。
「ココロが軽くなりました」
コロナでストレスがたまり自律神経失調症になりましたが、このヨガのお陰でココロが軽くなりました。
自律神経が整った以外にも「よく眠れるようになった」など安眠の効果を感じる人の意見が多くありました。続いては朝起きて寝たまま取り組めるヨガを紹介します。
「頭痛や焦り感が軽減」
自律神経系の不調で体調が悪いときにこの動画を見ると、まりこ先生のゆったりとしたやさしい声とBGMがあわさって心が落ち着き、頭痛や焦り感が軽減されるのでかなり助かっています
「気持ちが落ち着いた」
自律神経の乱れやイライラ、動悸が止まらなくて辛かったのですが数回しかしておりませんが気持ちが落ち着いてきます
産後の女性は自律神経の乱れやうつになりやすいですが、この動画で改善することが出来ています。その他、生理痛の軽減なども効果として挙げられあす。
自律神経を整えるヨガポーズを調べている人が気になっていること
ヨガは疲労回復の効果もありますか?
ヨガには、疲労回復の効果もあります。
ヨガを行うことで、筋肉の緊張が緩和し、血行が促進されて老廃物が流れ出るため、疲れた身体をリフレッシュすることができます。
疲労回復効果の高いヨガポーズもあるので、是非参考にしてみてください!
・糸通しのポーズ
・半分の魚の王のポーズ
ヨガポーズはそれぞれ得られる効果も異なります。Getfitではヨガポーズ一覧を効果とともにまとめているので是非参考にしてみてください。
腰痛が改善できる寝たままのヨガポーズはありますか?
腰痛が改善できる、寝たままのヨガポーズはあります。
代表的なポーズが「ワニのポーズ」や「勾玉のポーズ」です。
また、これら以外にも腰痛改善に役立つポーズはいくつかあるので、是非、以下の記事を参考にしてみてください。
腰痛改善は以下のヨガポーズがおすすめです。
肩こりが改善できる寝たままのヨガポーズはありますか?
肩こりが改善できる寝たままのヨガポーズには、バックストレッチポーズがあります。
バックストレッチポーズは、仰向けに寝て、膝を立て、足を床につけた状態で、両手を頭の後ろに回して、肘を床につけます。
その後、肩甲骨を寄せて、胸を張り、息を吐きながら、上半身を持ち上げることで肩こりの緩和のみならず背中・腰・お尻・腿裏のストレッチ効果もあります。
肩こりに悩む方は以下の記事もおすすめです。
まとめ
本記事ではヨガが自律神経に効果的な理由からおすすめのヨガポーズを紹介しました。
ヨガポーズを適切に取り組むことで自律神経が整い、普段の生活を明るく過ごすことが出来ます。
また、ポーズによってはヨガ初心者では難しいヨガポーズもあるので、オンラインヨガやスタジオでヨガに取り組むことも1つの方法です。
自分と向き合い適切な形でヨガに取り組み、自律神経を徐々に直していきましょう。
痩せたい人におすすめのヨガポーズ
瞑想におすすめのヨガポーズ
骨盤矯正におすすめのヨガポーズ
チャクラを開くのにおすすめのヨガポーズ
この記事を書いた人
Getfit編集部
山本 夏実
Natsumi Yamamoto
Getfitの編集部パーソナルジム選びコンテンツ責任者
学生時代は日本大学文理学部体育学科にてスポーツと健康に関する科学的知識・技術を学ぶ。
取材で訪れたパーソナルジムの数は全国45ジムを超える。
実際に24/7WorkoutやUNDEUX SUPERBODY(アンドゥスーパーボディ)などの大手パーソナルジムに通いダイエット(体重-8kg)・ボディメイク(体脂肪-8%)の経験を持つ。
自身の体験を基に、パーソナルジム探しをするユーザーのためにパーソナルジム選びのノウハウコンテンツを執筆・発信。
プライベートでは24時間ジムや暗闇ボクシングジムに通うことが趣味。
執筆記事例)