骨盤の歪みが気になっているという方。
整体、整形外科で治すという手段もありますが、実はヨガでも骨盤を修正することができると言われています。
今回は、ヨガで骨盤を修正するメリットや、初心者でもヨガで骨盤修正ができるポーズやなどをご紹介していきます。
骨盤に歪みがある悪影響とは
骨盤とは、下腹部にある骨の枠組みのことです。
骨盤は、仙骨、腸骨、恥骨、坐骨の4つの骨から構成されていて、内臓器官や子宮を支える役割や、歩行や姿勢の安定に関わる役割を果たしています。
男性と女性で形や大きさが異なり、女性の方が骨盤が広くて浅く、出産に適した形をしています。
骨盤が歪みがあるとどんな悪影響がある?
骨盤に歪みがあると、主に身体の不調や、体型や姿勢の崩れがおこってしまうと言われています。
・腰痛
・肩こり
・むくみ
・冷え症
・生理痛
・生理不順
骨盤が歪むことで、身体を支える筋肉が弱まってしまうため、腰や筋肉に負荷がかかり腰痛や肩こりの症状が出ると言われています。
さらに、リンパの流れが悪くなり、むくみやすくなったり、冷え性になり、女性の場合は生理不順を起こしてしまうことがあるので骨盤を正しい位置で生活することはとても大切なことなのです。
骨盤に歪みが出やすい人の生活習慣
骨盤に歪みが出やすい人は、以下のような生活習慣をしていることが多いです。
・座り仕事や長時間の運転などで、同じ姿勢を続ける
・足を組んだり、片足に体重をかけたりする癖がある
・高いヒールや合わない靴を履く
・運動不足や筋力低下がある
・姿勢が悪い
・ストレスが多い
・加齢による骨密度の低下や関節の硬化がある
骨盤矯正ヨガとは?
骨盤矯正ヨガとは、その名の通り、ヨガのポーズを使って骨盤を矯正することを目的としたヨガです。
骨盤矯正ヨガでは、呼吸法やストレッチを組み合わせて、骨盤周りの筋肉をほぐし、骨盤を正しい位置に戻すことを目指します。
骨盤矯正ヨガのメリット
骨盤矯正ヨガには、以下のようなメリットがあります。
・身体のバランスが整い、姿勢が良くなる
・内蔵機能が改善され、代謝が上がる
・血行が良くなり、冷え性やむくみが解消される
・腰痛や肩こりが予防される
・ホルモンバランスが整い、生理不順やPMSが改善される
・精神がリラックスし、ストレスや不安が減る
骨盤矯正ヨガは、身体の不調やダイエットに効果的なヨガです。骨盤を矯正することで、身体のバランスや機能が改善され、健康的に美しくなることができます。
骨盤矯正ヨガは痩せる?
骨盤を矯正することで、内臓機能や代謝が上がり、脂肪燃焼が促進されるためダイエット効果も高いと言われています。
また、筋力や柔軟性が向上することで筋肉量が増え、基礎代謝が上がり、さらに骨盤周りの筋肉を鍛えることで、お腹やお尻を引き締めることができるなど痩せるメリットも多くあるのです。
もちろん、骨盤矯正ヨガだけで痩せることはできないため、食事や睡眠などの生活習慣も大切です。
あわせて読みたい【40代のビフォーアフターも紹介】ヨガで痩せるためのポイントを解説ヨガは運動強度が易しいので運動が苦手な方や初心者でも取り組みやすい種目の1つです。 しかし、ヨガは痩せる効果もありますが、正しいやり方が行自力&寝ながらできる骨盤修正のヨガポーズ
自力で寝ながらでもできる、骨盤矯正のヨガのポーズをご紹介します!一度ご自宅でもトライしてみてくださいね!
三日月のポーズ
三日月のポーズは、骨盤前傾を防ぎ、腰椎や仙腸関節に柔軟性を与えるポーズです。また、太ももやお尻の筋肉を引き締める効果もあります。
三日月のポーズのやり方
・両足を揃えて立ち、右足を大きく前に踏み出し、左足はつま先を外側に向けて後ろに伸ばす。両足は直線上に並べる。
・右足は膝がつま先より前に出ないように90度に曲げまる。左足は伸ばしたままにする。
・両手は胸の前で合わせる。息を吸いながら両手を上に伸ばし、背筋を伸ばす。
・息を吐きながら上半身を右足側に傾ける。右手は右耳の横に、左手は左耳の横に持っていく。
・このとき、お尻は引き締めて下に押し下げる。左足もしっかりと伸ばして床から離さないようにする。
・この姿勢で5回深呼吸。その後、元の姿勢に戻す。左右入れ替えて同じように行う。
ワニのポーズ
ワニのポーズは、骨盤後傾を防ぎ、腰椎や仙腸関節に安定性を与えるポーズです。背中や腹筋も鍛える効果があります。
ワニのポーズのやり方
・うつ伏せになり、両手は肩幅より少し広めに床につく。手のひらは肩の下に置く。
・足は膝を伸ばしてつま先を床につけ、足の幅は肩幅くらいに開く。
・息を吸いながら上半身を両手で支えて持ち上げる。背筋を伸ばして胸を前に開き顔は正面を向ける。
・息を吐きながら上半身を右にねじり、右手は床についたまま、左手は右手の上に重ねる。顔は右手の方を向ける。
・お尻や足は動かさないようにし、お腹や背中の筋肉を使って体を支える。
・この姿勢で5回深呼吸し、その後、元の姿勢に戻す。左右入れ替えて同じように行う。
合せきのポーズ
合せきのポーズは、骨盤の歪みを整えるポーズです。骨盤周りの筋肉や靭帯を伸ばし、骨盤底筋を強化する効果があります。
合せきのポーズのやり方
・仰向けになり、両足は曲げて床につける。足の幅は肩幅くらいに開く。
・両手は体の横に伸ばし、手のひらは下に向ける。
・息を吸いながらお尻と背中を持ち上げて、体を橋のようにし、膝から肩まで一直線になるようにする。
・息を吐きながら右足を伸ばして上に持ち上げ、右足は左足と平行になるようにする。
・このとき、お尻や背中は落とさないようにし、両手で床を押して体を支える。
・この姿勢で5回深呼吸し、その後元の姿勢に戻る。左右入れ替えて同じように行う。
シークエンス
シークエンスとは、複数のポーズを連続して行うことです。
シークエンスでは、ポーズとポーズの間に呼吸や動きを合わせることで、流れるような動きを作ります。
シークエンスでは、骨盤周りの筋肉や関節が温まり、柔軟性や安定性が高まるため、これまでに紹介した三日月のポーズ→ワニのポーズ→合せきのポーズと順番に行ってみてくださいね。
シークエンスでは、三日月のポーズからワニのポーズ、合せきのポーズまで順番に行います。
ヨガで骨盤矯正をするべき人
では、どんな人がヨガで骨盤矯正をするべきなのでしょうか?以下に、ヨガで骨盤矯正がおすすめの人の特徴をいくつか挙げます。
・座り仕事や立ち仕事が多い人
・運動不足や筋力低下が気になる人
・姿勢が悪いと自覚している人
・産後の骨盤の開きや下がりが気になる人
・生理痛や便秘などの女性特有の悩みがある人
・腰痛や肩こりなどの筋肉や関節の不調がある人
これらの人は、骨盤周りの筋肉が硬くなったり、血流やリンパの流れが悪くなったりして、骨盤の歪みやずれを引き起こしている可能性が高いです。
ヨガで骨盤矯正をするには日頃の生活の工夫でも改善することができるので、小さなことから意識をしてみることがおすすめです。
あわせて読みたい体が硬いヨガ初心者がヨガを取り組む際に知っておきべくこと!何から始めるかも合わせて解説!ヨガは強度レベルが易しい運動種目であるため、運動初心者や体が硬い人でも取り組めます。 ただ、ヨガを取り組む前に知っておかないべきことを知ら骨盤修正に効果的な日常生活の工夫
骨盤修正には、専門的な施術や運動も有効ですが、日常生活の中で気をつけることでも効果が期待できます。
以下に、骨盤修正に効果的な日常生活の工夫をいくつか紹介します。
正しい姿勢で座ること
長時間同じ姿勢で座ると、骨盤が前傾したり後傾したりして歪みます。
座るときは背筋を伸ばし、両足を揃えて床につけ、また、椅子に深く座りすぎないように注意しましょう。
また、立つときも背筋を伸ばし、両足を肩幅に開き片足に体重をかけすぎないように注意します。
片足立ちや足組みは、骨盤の歪みを招く原因になります。
正しい姿勢で寝ること
寝るときも背筋を伸ばし、両足を揃え、枕は頭部だけを支える高さにして寝ましょう。
枕が高すぎると、首が曲がって骨盤に負担がかかります。
正しい靴を履くこと
ヒールの高い靴や紐のない靴は、骨盤に負担がかかるので避けましょう。
ヒールの高い靴は、骨盤を前傾させて姿勢を悪するため、紐のない靴は、足首の安定性を低下させて歩き方に影響します。
運動習慣を日頃からつける
運動不足や同じ姿勢で居続けることは骨盤の歪みの原因の1つです。
日頃から、少しでも運動する習慣をつけることで骨盤の歪みを改善できるでなく、よりスタイルアップした身体を作ることができるので、ジムに通うことも検討してみては如何でしょうか。
まとめ
骨盤修正は、美しい姿勢やスタイルだけでなく、健康や美容にも多くのメリットがあります。
ヨガや日常生活の中で気をつけることで骨盤の歪みを治し、健康的な身体を手に入れましょう。
この記事を書いた人
Getfit編集部
山本 夏実
Natsumi Yamamoto
Getfitの編集部パーソナルジム選びコンテンツ責任者
学生時代は日本大学文理学部体育学科にてスポーツと健康に関する科学的知識・技術を学ぶ。
取材で訪れたパーソナルジムの数は全国45ジムを超える。
実際に24/7WorkoutやUNDEUX SUPERBODY(アンドゥスーパーボディ)などの大手パーソナルジムに通いダイエット(体重-8kg)・ボディメイク(体脂肪-8%)の経験を持つ。
自身の体験を基に、パーソナルジム探しをするユーザーのためにパーソナルジム選びのノウハウコンテンツを執筆・発信。
プライベートでは24時間ジムや暗闇ボクシングジムに通うことが趣味。
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