ヨガは好きだけれど取り組むとたまに気持ちが悪くなる経験したことはありませんか?
これは好転反応と呼ばれるもので身体に悪いものではなく、身体が変わろうとしているポジティブな合図です。
ただ、好転反応なのか体調不良なのか区別をつけることは難しいですよね。
本記事では好転反応の症状のまとめや原因や対処法を詳しく解説していきます。
ヨガによる好転反応は嘘?
好転反応とは
好転反応とは、日々の日常生活で飲み物や食べ物、空気から体内に入った毒素を排出するために起こる一時的な不調のことです。
体がだるくなったり、頭痛や吐き気がしたり、肌荒れがひどくなったりなどが例として挙げられ好転反応の症状は個人差があります。
好転反応が出たら、無理をせずに休息をとり、水分や栄養をしっかり摂ることが大切です。
ヨガでも好転反応は起こる
ヨガでも、好転反応は起こり得る現象です。
ヨガの場合、ポーズや呼吸法によって血液やリンパの流れが良くなり老廃物や毒素が排出されるため、体が本来の健康な状態に戻ろうとするときに、好転反応が起こると言われています。
特にヨガを始めたばかりの人や、久しぶりにヨガをした人などは好転反応が起こりやすいのでヨガに取り組む際は注意が必要です。
ヨガの好転反応の症状例まとめ!
身体的な好転反応
ヨガによる好転反応は身体的な影響と精神的な影響の2種類に分けることが出来ます。
肌の吹き出物(ニキビ)
ヨガによって汗による肌の吹き出物、ニキビや赤みが出てしまうことがあります。
ヨガをすると、汗をかいたり、血液やリンパの流れが良くなったりすることで、体内の老廃物や毒素が体内から体外へ排出されますが排出された老廃物や毒素が皮膚に残ってしまうと、肌の吹き出物やニキビとして現れることがあります。
ヨガの後は、必ず汗を拭き取り、肌を清潔に保つことが大切で水分やビタミンCなどの抗酸化物質を摂ることも、肌の回復に効果的とされています。
あまりにも酷くない場合を限り、薬を使用することは避けましょう。
腰痛や筋肉痛によるしびれ
ヨガは、柔軟性や筋力を高めることができますが、無理なポーズや動きをすると、筋肉や関節に負担をかけ結果として腰痛や筋肉痛などの痛みや、しびれなどの感覚異常が起こることがあります。
ただ、注意しておきたいのが腰痛や筋肉痛、しびれは好転反応ではなく日頃の運動不足が原因による可能性や怪我の可能性もあるため、一概に原因を突き止めることは出来かねます。
もし、継続的に痛みが来るのであればヨガポーズに問題があるため、整骨院やヨガ教室で身体を見てもらいましょう。
好転反応の場合はヨガの前に十分なウォーミングアップをしたり、自分の体の状態や限界に合わせてポーズや動きを調整したりすることで、これらの痛みを予防することができます。
ヨガの後には、ストレッチやマッサージなどで筋肉をほぐしたり、冷やしたり温めたりすることで、痛みやしびれを和らげることができます。
めまいや頭痛
ヨガのポーズの中には、頭を下げたり、回したりするものがあるため、場合によってはめまいや頭痛になることがあります。
また、ヨガポーズ中に呼吸をするのを忘れる、十分に呼吸をしていない状態が続くと脳に新鮮な酸素が行き届かず頭痛に陥る可能性もあります。
重度の場合は、脳卒中や脳腫瘍などの重篤な疾患を患っているかもしれないので、めまいや頭痛が長く続いたり、ひどくなったりする場合は、ヨガを中止して医師に相談することが必要です。
下痢や吐き気
ヨガをすると、内臓を刺激したり、血液やリンパの流れが良くなったりするため、排出された老廃物や毒素が消化器系に影響を与え下痢や吐き気として現れることがあります。
また、水分や栄養の補給を怠ると、脱水症状や栄養不足になる可能性もあり体調が悪化する可能性もあります。
もし、身体に気だるさを感じたらヨガ後に必ず水分やバランスの良い食事を摂ることが大切です。
宿便
ヨガをすると、内臓を刺激したり、血液やリンパの流れが良くなったりすることで、ぜんどう運動が促され排出された老廃物や毒素が腸から出て宿便として現れることがあります。
宿便とは、腸に長期間滞留した便のことで、便秘や腹痛、悪臭などの原因になり放置しておくと、腸内環境の悪化や免疫力の低下などの健康障害につながる可能性があります。
そのため、ヨガの後は、必ず便通を良くするための水分や食物繊維を摂ることが大切でなるべく身体に刺激のない常温のお水や温かいお茶を飲むようにしましょう。
ガス抜きのポーズなど内臓の動きを活発化させるものが宿便を促します!
精神的な好転反応
ネガティブな感情が溢れる
ヨガをすると、呼吸法や瞑想法などで心を落ち着かせたり、ポーズで体の緊張をほぐしたりすることで、心の奥底に溜まっていたネガティブな感情が溢れ出ることがあります。
ヨガによって心のブロックが外れて、抑圧されていた感情が解放されることを示しイライラや不安、悲しみ、恐怖などの感情が現れることがあります。
これらの感情は、過去のトラウマやストレス、自己否定や劣等感などの原因によって引き起こされることが多いです。
その際は自分の感情を否定するのではなく受け止める必要があります。
ヨガで好転反応が起こる理由
体内に溜まった毒素のデトックス
ヨガで好転反応が起こる理由のひとつは、体内に溜まった毒素のデトックスです。
毒素とは、食べ物や飲み物から摂取した添加物や化学物質、またはストレスや感情などから生じた体内の老廃物のことで体内に溜まると、免疫力の低下や病気の原因になるだけでなく、肌荒れやむくみ、便秘や下痢、頭痛や倦怠感などの不調を引き起こします。
毒素は、主に肝臓や腎臓、皮膚や腸などの排泄器官を通して体外に排出されますが、適度な運動や適切な食事を過ごしていなければ日常生活では十分に排出できないため、ヨガをすることで体内から毒素が抜け好転反応が起こりやすくなります。
体内から毒素が抜けると、お通じの改善や疲労回復などの身体的にポジティブな効果もあります!
ゆがんた骨盤の改善
ヨガで好転反応が起こる理由として考えられるのはゆがんだ骨盤の改善です。
骨盤は体の土台となる部分で、内臓や骨格、筋肉などに影響を与え骨盤がゆがむと、姿勢や歩き方が悪くなり、腰痛や肩こり、頭痛などの痛みや不調を引き起こします。
また、骨盤がゆがむと、内臓の位置や働きも悪くなり、生理痛や不妊、便秘などの女性特有のトラブルにもつながりますが、ヨガは、ポーズやストレッチによって骨盤の筋肉をほぐし、骨盤の位置や角度を正常に戻すことができます。
骨盤が正常に動くと、それに伴って筋肉や神経も刺激され、一時的に筋肉痛やイライラ、吹き出物などの不調が出てきます。
骨盤を解消すると他にも生理痛の緩和や便秘などのトラブル解消にも繋がります!
ヨガの好転反応の期間はいつまで続く?
ヨガの好転反応の期間は、人によって異なり、早ければ数日、長ければ1か月続くこともあります。
期間はヨガの頻度や強度、身体の状態や体質、生活習慣などによって変わりヨガを始めた直後や、ヨガの運動強度を上げた時に好転反応が起こりやすいとされています。
前述の通り、好転反応はあくまで一時的なものであり、ヨガを続けることで次第に軽減されていくため、自分のペースで無理せず継続することが大切です。
ヨガの好転反応への対処方法
ヨガ中の環境の整備
ヨガをするときには、身体や心に負担をかけないように、ヨガ中の環境を整えることが重要です。
また、自分が瞑想に入りやすい状態など自分の癖を知っておく必要があります。
例としてヨガ中のおすすめの環境を紹介します!
・ヨガマットやブロックなどの道具
・通気性の良いヨガウェア
・ヨガの時間や場所
・自分好みの香りや音楽
柔軟性に課題を持つ方であればヨガブロックを使うことで関節に痛みを感じにくくヨガに取り組むことができるため、自然とヨガポーズに取り組むことが出来ます。
もし、ヨガポーズ中苦しくなった場合は無理せず簡単なヨガポーズに取り組むようにしましょう。
こまめな水分補給
ヨガで身体を動かすと、汗をかいて水分が失われ気がつくと脱水症状になる可能性もあるため、こまめな水分補給が必要です。
また、身体に溜まっていた老廃物や毒素が体外へ運搬する際、水分も使用されるため身体の機能が一時的に低下し、好転反応が起こりやすくなります。
好転反応で気持ち悪くなるのを防ぐためにも水分補給はヨガの前後だけでなくヨガ中にも少量ずつ飲むようにして胃に負担がかからないようにしましょう。
アクエリアスなどのスポーツドリンクを積極的に摂るようにしましょう。
バランスのよい食事
ヨガの好転反応への対処方法の1つとして、炭水化物、脂質、タンパク質のバランスのよい食事が挙げられます。
ヨガで身体を動かすと、エネルギーの消費が増えるため、身体の中がエネルギー不足にならないよう身体に必要な栄養素をしっかりと摂取する必要があります。
また、ヨガで汗をかくと、身体の酸性度が上がるため、レモンやアボカドなどアルカリ性の食べ物を摂ることで身体のpHバランスを整えることができます。
・牛肉、鶏肉
・サバ、サーモン
・トマトスープ
・かぼちゃ
・緑黄色野菜
・海藻類
バランスの良い食事はもちろん、ヨガの1時間前に食べるとヨガ中気持ち悪くなることがあるため、2時間前までに食事は終わらせておくようにしましょう。
好転反応がひどい場合は整体やヨガ教室へ
ヨガの好転反応は、一時的なものであり、ヨガを続けることで改善されることがほとんどですが好転反応がひどくてヨガを続けられないと感じる場合は、整体やヨガ教室に行ってみることがおすすめです。
整体は身体の歪みや筋肉のコリをほぐし、血液やリンパの流れを改善することで、好転反応の原因となる老廃物の排出を促します。
それだけでなく整体は、ヨガで起こる筋肉痛や関節痛などの症状を緩和することもできます。
ヨガ教室は、ヨガのポーズや呼吸法を正しく指導してもらうことで、自分のヨガポーズや呼吸法が適切であるかをチェックし、適切になるよう指導してくれます。
自分の好転反応の具合によってどちらに行くか判断しましょう。
ヨガの好転反応と向かい合いヨガライフを充実させよう!
本記事ではヨガによる好転反応の原因と向き合い方について解説しました。
好転反応は身体のだるさや筋肉痛など一時的なものですが、あまりにも続くようであれば怪我の可能性もあるなど見極めが難しいです。
特にヨガ初心者であればその見極めは難しいので、1人でヨガポーズに取り組んでみた上で呼吸やポーズ方法に疑問を持った方は近くのヨガ教室へ体験へ行き一度身体の癖やポーズを見てもらってはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
Getfit編集部
山本 夏実
Natsumi Yamamoto
Getfitの編集部パーソナルジム選びコンテンツ責任者
学生時代は日本大学文理学部体育学科にてスポーツと健康に関する科学的知識・技術を学ぶ。
取材で訪れたパーソナルジムの数は全国45ジムを超える。
実際に24/7WorkoutやUNDEUX SUPERBODY(アンドゥスーパーボディ)などの大手パーソナルジムに通いダイエット(体重-8kg)・ボディメイク(体脂肪-8%)の経験を持つ。
自身の体験を基に、パーソナルジム探しをするユーザーのためにパーソナルジム選びのノウハウコンテンツを執筆・発信。
プライベートでは24時間ジムや暗闇ボクシングジムに通うことが趣味。
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